【備忘録】永久居留証の申請(台湾人配偶者の場合)

台湾に暮らし始めて約14年。

台湾で働いたのが2年。

台湾人と結婚して12年。

 

これまで2~3年に1回、居留証の更新をしていて

最近は行くたびに「永久居留証にしたら?」と言われてました。

 

台湾在住の日本人の知り合いなどに聞くと

永久居留証の申請はあれこれ面倒そうだったので

何となく先延ばしにしてましたが

先月ようやく重い腰をあげて申請してきました。

 

なんとなく忘れてしまうので、一応備忘録としてメモしておきます。

二度と申請することはないんだろうけど。

もし永久居留証の申請をお考えで、ご覧になる方がいらっしゃったら

あくまで参考にしていただき(私の場合は台湾人の配偶者の場合です)、

管轄の移民署に詳細をご確認ください。

 

永久居留証の申請については、移民署で詳細を書いた紙をもらいました。

それによれば、

 

【申請できる条件】

・居留証所持者(学生、外国人労働者以外)

・年齢20歳以上

中華民国籍をもたない

・台湾に5年以上滞在していて、毎年183日以上居住している

 

【必要な書類】

①申請書

②カラーの証明写真(半年以内に撮影)

③過去5年の新旧パスポート

④居留証とそのコピー

⑤健康検査合格証明書(毎回の出国期間が3カ月以内なら不要)

⑥財力証明

⑦無犯罪記録証明

⑧配偶者の身分証か戸籍名簿

⑨労働部の許可通知コピーと会社が発行した在職証明原本(1カ月以内に発行)

⑩費用10000台湾ドル

 

①申請書はとくに問題なし。

通常の居留証申請や更新の時に使う紙と同じ。

 

②カラーの証明写真(半年以内に撮影)

これも問題なし。

 

これからずっと使うとなると、もうちょっと

ちゃんとした顔?で撮ればよかったかなと思ったけど

出来上がった居留カードを見たら

写真ボケボケだったのでまあこれでよかった。

 

③過去5年の新旧パスポート

コロナ禍中に一度更新したので、古いパスポートも持って行きました。

 

④居留証とそのコピー

これも問題なし。

移民署にコピー機があるからそれでコピーしてもいいと思う。

 

⑤健康検査合格証明書(毎回の出国期間が3カ月以内なら不要)

私は毎年1カ月も出国しないので不要でした。

 

⑥財力証明

一番ひっかかっていたのはこれ。

最初、申請の詳細を書いた紙をもらった時に

納税証明がいるとか、年収がいくら以上必要だとか、

財産証明(不動産とか含め)が必要だとか

あれこれ言われて面倒だなーと思ってしまった。

 

台湾で働いている知り合いからも

年収?納税金額?がいくら以上じゃないと申請できない、とか

聞いていて、何となく申請を先延ばしにしていたのでした。

 

でも今回、改めて移民署で確認したら、

本人名義の銀行口座の通帳があればいいです、と言われる。

念のため、だいたいいくらくらい残高がないといけないのか尋ねたら

お金が入っていればいいですよ、との答え。

 

でも財産証明とか必要なのでは???と聞いたら

それは他の条件の人です、と言われました。

会社を経営している方とか、現地企業で働く方とかは

きっともっと条件が厳しくて必要な資料も必要なんだろう。

 

とりあえず通帳を2冊持って行きました。

 

⑦無犯罪記録証明

警察局で出してもらいます。費用100元。

パスポートと居留証が必要(どちらかだけでもよかったかも)。

 

平日に行ったのに、意外に人がいて(私の前に5~6人)

すぐにカウンターは空いていたけど、受け取りまで20分以上待ったと思う。

 

⑧配偶者の身分証か戸籍名簿

これは夫の身分証を借りていったので問題なし。

コピー用意していった記憶がある(もううろ覚え)。

 

⑨労働部の許可通知コピーと会社が発行した在職証明原本(1カ月以内に発行)

これは私は在宅でフリーなので不要。

現地採用の方は必要なのでしょう。

 

⑩費用10000台湾ドル

これも問題なし。

 

 

以上を完璧に揃えて、意気揚々と?移民署へ。

 

番号札を取って、番号が呼ばれてカウンターへ行き、

すみません、永久居留証の申請を・・・と言ったら

「予約はありますか?」と言われる。

 

そう、予約!!!!!!!!!!

申請資料は完璧だったのに、これを忘れていた!!!!!!!!!

 

ちゃんと申請についての詳細を書いた紙をもらった時に

「事前に予約してくださいね」と言われていたのにすっかり忘れていた。

 

あああ・・・出直しか・・・

しょうがないか・・・

 

と思っていたら、カウンターの方が、

う~ん、ちょっと待ってくださいね、と奥へ隠れて、

しばらくしたら永久居留証申請の担当の方と思しき人が登場。

 

予約なしにもかかわらず、手続きをしてくださいました。

本当に申し訳ない。

 

担当の方は必要書類をじっくり確認した後、

新旧パスポート、通帳、配偶者の身分証などを持って

コピーしますね、と言って奥へしばらく消える。

 

その後、私の出入国記録(当然だけど記録があるんだと思った)を

見せてくれて、あなたは5年間でこれだけ滞在してます、

条件に合致してます、と確認してくれる。

 

あとは、

日本で生まれましたか?

ご両親は日本人ですか?

日本以外のパスポートを持っていますか?

など聞かれ、

日本の警察に犯罪歴がないか確認することがありますが

同意しますか?と聞かれる。

 

これはちょっとドキッとした。

結婚して台湾に来た時も、地元の警察署で

無犯罪証明書取ってるから、何も心配いらないんだけど。

 

そして費用の10000台湾ドルを払って終了。

だいたい1カ月くらいで、もし補足資料などが必要になったら

台北の移民署から連絡が行きます、台中に届いたら

電話します、と言われておしまい。

 

昔は永久居留証の申請は面接があったそうだから

かなり緩和されたのだなあと思った。

 

そういえば待っている間、お隣のお国の女性が

台湾人と結婚して居留証を申請しに来たらしく

係の人に、

 

どこで知り合ったのか?

ご主人の仕事は何か?

あなたの仕事は何か?

いつから台湾にいるのか?

 

とかあれこれ聞かれていた。

申請窓口の人じゃなくて、入り口付近で

申請書の書き方とかを説明してくれる人に。

 

当然だけど、厳しいよね。

 

台中の移民署に申請に行ってから1カ月半経ち、

移民署から電話が来て、居留証ができたから取りに来て、と言われる。

 

そして無事に永久居留證(Alien Permanent Resident Certificate)を取得。

 

右上をチョキンと切られた旧カードと新カードを

しげしげと比べていたら、以前の居留証には書いてあった

配偶者の名前がなくなってた笑

 

これまでの居留理由は「依親(家族呼び寄せ)」だったけど

もうこれからはそれは関係ないってことか。

 

あとは、労働許可が不要です、っていう文言もなくなってた。

これは同じ居留ビザでの滞在でも、台湾人の配偶者は

仕事の制限がないので、以前のカードには書いてあったんだろう。

 

それにしても永久居留証って、台湾人と結婚している人は

何回も更新して毎回1000台湾ドル払わなくていい、ということ以外、

何かメリットがあるんだろうか?

 

現地採用の方とかは、これがゲットできれば

もう就労ビザで滞在しなくてもよくなって、気軽に転職ができたりして、

自由さが全然違ってくるから、大きいだろうな。

 

と思いながらも、やはり感慨深いものはある。

これから何もなければ、私はこの台湾で老いて死ぬわけだから。

 

滞在を許してもらえることは本当にありがたいことです。

台湾ありがとう、これからもお世話になります。